“dannduu ” は初めて覚えたキルギス語/坂口若葉さん(2012年3月参加)
思い返せば、いつも美味しいお茶と手作りの食べ物が目の前にあったと、帰国し、親元を離れ暮らす今までの生活に戻ったとき、ふと思いました。
私達日本人を迎え入れてくれたキルギスという美しい国。今回の参加者は私を含め二人でしたが、現地のスタッフさん達やホストファミリー、出会った人々は皆とても親切で、優しく、どこからともなくにじみ出る温かさがありました。七泊八日の旅で、この国の文化であるおもてなしの心を肌で感じ、また、雄大な自然の風景は、ただただ立派で、私の心を離してくれませんでした。まだ春というには少し早く、大きな山々は雪で覆われ、海を思わせるイシククル湖の周りには冷たい風が吹き抜けます。残念ながら満点の星空を見ることは出来ませんでしたが、真っ白な雪を投げ合い走り回る、そんなイシククルの楽しみ方もありました。
朝は街やバザール、山に行き、お昼に美味しい料理を食べ、夜はホストファミリーとゆっくりお喋りをして、明日はどんなものに出会えるのだろうと、わくわくしながらベッドに入る。そんな贅沢な毎日はあっという間で、帰国の時が迫るたびに「まだ居たいなあ」が口癖になり、「また来たらいいよ」と笑ってくれる家族がいました。
次は、夏。すっかりキルギスに魅了されてしまったなと思いながら、必ずまたこの国に、この国の人々と大自然に会いに来ます。